活動実績

JaSPON x RSPO Conference and Member Engagement Forum 2023開催報告

RSPO×JaSPONカンファレンスが2日間にかけて行われました。RSPOに関する情報交換の場として、マレーシアからRSPO本部の方8名にお越しいただきました。

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1日目はオンラインと対面式のハイブリッドで開催され、155人が参加しました。
2日目は対面式で行われ、会場に82人が集まりました。
出席者のうち、JaSPON会員は全体の約6割を占め、その他RSPO会員、またRSPOに関心のある企業の方にも数多く参加いただきました。

【1日目(10月11日(水))】
基調講演動画にてRSPO最高経営責任者Joseph D’Cruz氏は、「今後のRSPOの発展のためには、小規模農家と企業がつながることが重要だ」と述べ、日本の会員企業、団体に共同責任Shared Responsibilityの重要性を再認識するよう呼びかけました。
※RSPOの共有責任: https://rspo.org/as-an-organisation/shared-responsibility/

また、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会より、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)では、2020年東京オリンピック・パラリンピックと同様、RSPO認証パーム油が調達コードの対象になることについて詳細説明がありました。

さらにRSPOから小規模農園支援について説明があり、事例としてAsian Agri社、Apical社、花王株式会社、現地小規模農家グループより独立小規模農家のRSPO認証取得、収穫量増加を目指すプロジェクトであるSMILEプログラムの取り組み紹介がありました。花王が独立小規模農家からクレジットを購入することで直接支援が可能になります。
実際に本プロジェクトの支援を受け、認証取得した小規模農家グループの代表者からは、プロジェクト加盟後の収穫率増加や花王からのインセンティブを受けた事例などの話がありました。

終了後に懇親会の場も設けられ、参加者とRSPO関係者が親睦を深めました。

【2日目(10月12日(木))】
RSPO会員を対象に深い情報を提供する目的で開催されたカンファレンス2日目は、RSPO本部の認証チームや市場変革チームより、『RSPOサプライチェーン認証規格2020』のポイントの説明、2023年10月より発効された『RSPOマーケットコミュニケーションと主張に関する規則2022』の改訂箇所、RSPO 共有責任などについての説明がなされました。
9月にRSPO公式サイト上で公開された全会員の共有責任スコアカードにおいて、日本の消費財メーカーと小売業者は世界の平均スコアを上回っていることが伝えられました。

質疑応答では、直接RSPO本部に質問できる貴重な機会とあってか、会員企業や認証取得を検討している企業などから数多くの質問が上がりました。

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