お知らせ

小規模農家に関するセミナー開催報告 2023.3.3 ①

【小規模農家に関するセミナー第1回開催報告(3月3日開催)①】

2023年3月3日、小規模農家支援をテーマにしたJaSPON会員向けのオンラインイベントを開催(※)しました。過去のご案内はこちら

1人目のゲストにマレーシアでEcological Economic Solutions Sdn. Bhd、日本でネイチャーインクルーシブ合同会社を起業され現在はクアラルンプールを拠点にサプライチェーン評価、サステナビリティマネジメント、気候変動対策などのコンサルタントとして活躍されている近松史郎氏をお招きし、日本企業が小規模アブラヤシプランテーション農家(小農)を支援する際のポイントについて登壇いただきました。

近松氏は、小農支援に取り組む際にはまずその小農の多様性を理解することが重要と言います。

「小農」とひとくちに言っても専業で取り組む農家もあれば兼業の農家もあるし、投資家の立場で農園運営に関わる人もいます。また農園が平地なのか丘陵地に位置しているのか、どのような農法を選択しているかによってもかかえる課題は異なります。「これさえやっておけば、どの農家が抱える問題も解決できる」といったテンプレートのようなパターン化した支援の手段はありません。

そのうえで、自社のサプライチェーン上にいる農園を実際に訪れて農家の方と話をし「その農家の視点」で考えることが大切ですと伝えました。

またRSPO認証についても言及され、RSPOが行っている小農への支援、具体的な取り組みについても説明されました。

小農支援において企業として重要なのは、責任ある調達を求められる現在、小農支援は企業経営におけるリスク管理と直結していると近松氏は語りました。あるグローバル企業が小農支援施策を例としてとりあげ、小農への支援は単発、短期の支援としてとらえるのではなく支援側企業の戦略、経営判断の材料として長期的に取り組むことが最終的にはその企業の価値をあげることにつながると話されました。

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